スピードビジネスの思想の根幹である、道徳思想「武士道」の基本である「道徳」と「欲望」に関しての言及です。
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道徳思想「武士道」
「
目的、目標および一貫性」にあるように、スピードビジネスの目的は、「
道徳を実践しながら、利潤の追求をし続ける事」です。この道徳に関して詳しく説明します。
スピードビジネスの思想には道徳的要素が強く、「道徳」に関しては非常に重点を置いています。個人であれ法人であれ、社会に存在する人格を持つ存在であり、道徳的な意識をもってしかるべきものだと考えています。
スピードビジネス代表者藤野の個人的な道徳思想を 2002 年 11 月頃から「武士道」という名で呼んでいます。基本的にはスピードビジネスの倫理規範はこの思想「武士道」に基づいています。この「武士道」は基本的には極めて個人的な道徳感であり、宗教的に広める気もないので、文章として体系化してはいませんが、日々の行動によって体現しています。
特に、会社における重要な経営判断においては、スピードビジネスという法人としてどうあるべきかという道徳的な要素を鑑みて、社会人として恥ずかしくない判断をするよう常に意識して判断しています。
「武士道」は代表者藤野の個人的な道徳思想ですが、上述のように経営判断に非常に影響を受けているので、考え方の基本となる部分をこの項目で説明します。また、この WEB サイトの「
思想」の各項目に書かれている内容は一貫して「武士道」に則っているので、基本以外の部分に関しては、他の項目を読んで頂ければ把握できると思います。
「武士道」では、理性的な判断の中で「道徳」と「欲望」を天秤にかけたときに、「欲望」の追求も重要ですが、「道徳」を最優先に考え、「欲望」の追求は 2 番目に位置づけています。
「道徳」と「欲望」を私なりに定義すると、「道徳」とは自分の倫理規範となっている「思想」であり、「欲望」は自分が動物として純粋に追求しようとする「利益」と考えています。
人間は動物であり、本能的には生きるために「欲望」が最優先になる傾向は自然だと思いますが、一方で人間には理性があり、自らの道徳を逸してまで欲望の追及を続ける事に価値を感じない事こそ、より自然な事だと考えています。
この考え方は 2002 年 11 月に決定されましたが、それまでは様々な迷いがありました。
私は二十歳付近の頃に精神を病み、欲望から解き放たれたいという思いに駆られた日々を送った事があります。その頃は「欲望を満たす」という行為に大きな抵抗があり、自分が存在している事自体に大きな疑問を感じていました。その後、動物たるもの欲望を満たして当然という考えに 100 % 転換したものの、その生活の中でも欲望を追求しすぎる事もまた愚かな事だと思うようになりました。
その極端なぶれの後に、新たな道を模索しなくてはならなくなり、この「武士道」を形成する事となりました。
「武士道」の基本はシンプルなものですが、道徳の意味する真意は、明示的でバカ正直な行為ではなく、心の中での揺らがぬ崇高な思想に基づいてとる行動であり、真の道徳の達成のためには、場合によっては一見反道徳的に見える行為を実施せざるをえないこともあり、単純な美学ではありません。
つまり、何事を行うにしろ、内に秘める心は道徳的に崇高である事が「武士道」の真髄でもあります。
2004/05/03(月)スピードビジネス 代表取締役 藤野 直規