従業員のあり方。スピードビジネスは、単なる高度な能力より、「道徳心に根付いた真の能力」に価値があると考えます。
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従業員のあり方
スピードビジネスでは、スピードビジネスの業務を遂行する従業員や協力してくださるスタッフに対して、求める理想的な姿を提示しています。ここでは、スピードビジネスの従業員に対して求める「従業員のあり方」と、スピードビジネスの彼らに対しての姿勢を説明します。
まず第一に重要な点は、スピードビジネスの従業員として、外部に対しての発言、判断およびとらなければならない姿勢は、組織に属する者としては当然の事ですが、従業員個人の思想ではなく、スピードビジネスの
思想に基づいてなされる必要があります。
組織としての発言や判断を、組織の思想に則らず、個人的な考えに則って行うと、その発言は一貫性の欠如につながります。たとえ自分の意見が異なっていたとしても、それは飽くまでも個人的な発言に留め、会社としては一貫した発言をしなくてはなりません。
組織としての発言や判断に関しては、組織の思想に則る必要がありますが、日常的な業務の中で採用する手法や考え方は、目的を実現するために適正である事を説明できれば、個人の自由であり、個人の裁量で実施すべきであると考えています。
スピードビジネスは従業員個人の思想を尊重し、従業員個人を洗脳するような思想教育は一切行いません。また、スピードビジネスの目的は、「
目的、目標および一貫性」にあるように、日々の道徳を遂行して行く事であり、従業員個人は、本人の考える日々の道徳を実践しながら就業していく事ができれば問題ありません。
スピードビジネスのサービスは質が高いので、従業員に求められるスキルも必然的に高度なものになってきます。しかし、業務の主体となる者には高度な能力が求められる事は間違いありませんが、周りを支えるスタッフにはまず道徳感やヒューマンスキルを求めます。逆に、たとえ高度な能力を備えていたとしても、道徳観や人間性に問題があれば、スピードビジネスのスタッフとしては不適切と考えています。
従業員には割り当てられた仕事があり、自分に割り当てられた業務を成し遂げていく事がそれぞれの役割であり、ただむやみに大きな成果を得る事は求めていません。
業務の中では様々な困難が訪れる事もしばしばです。そのような状況の中で高度な能力を持っている事は重要ではありますが、何よりもまず困難に直面したときにも、お互いを信じていける信頼関係が必要であり、それがあれば自分の役割を約束どおり実行していく事ができると考えています。
また、無理して特別に高度な能力を身に着けなくても、十分人は幸せに生きていく事ができます。人との比較ではなく、それぞれの基準で自分を磨いていければいいと考えています。
一般的には、多くの人は怠惰であり、人間というものは厳しく律する事によって鍛えられていきます。しかし、スピードビジネスでは、従業員を厳しく律して鍛えていくような事はしません。それは何故かと言うと、能力の高い人材を育てても、その人材の道徳が成熟していなければ、価値は低く、場合によっては有害であると考えているからです。
スピードビジネスは少数精鋭の組織を目指していますが、それは単なる高度な能力を身に着けた人材を集める事や育てる事ではなく、道徳に根ざした方法によって実現していきます。
道徳を磨いて行くと、自分以外のものに対する愛情が豊富になっていくのではないでしょうか?自分以外の人やものに対して、利益を提供する事に価値を感じるようになると、自分自身で社会に貢献するための行動をとるようになります。
自分の行動が社会に価値をもたらす事を認識すると、自分の能力を高めれば社会に対して価値をもたらす事ができるようになるという意識に到達し、自分で自分を律するような厳しさを持つようになります。
スピードビジネスでは、個人の思想を尊重し、個人がそれぞれの道徳を磨いていく環境を提供していきます。各人が道徳を磨いていった先に認識する利他的な意識に基づいて、自分の能力を高めようとする事が、道徳心に根付いた真の優れた能力だと考えています。
2004/05/03(月)スピードビジネス 代表取締役 藤野 直規